引っ越し業者の値段があがる時期、引っ越しは安い方法を探している方が多いのではないでしょうか。とくに荷物が少ない場合や、同じ市のなかで近距離引っ越しをしたい場合、大がかりな引っ越しサービスは必要ないかもしれません。もしあなたがその状況なら「宅配便」も検討してるでしょう。
本記事では、宅配便での引っ越しの料金相場から手続き方法、引っ越し業者が提供する「単身パック」との違いも説明します。荷物をまとめて安く配送できる「配送マッチングサービス」も最後に紹介しているので、ぜひお読みください。
宅配便を使って引っ越しはできます。ただし、引っ越し業者との対応範囲や使い方が異なり、知っておくべきことがいくつかあります。ここでは宅配便と引っ越し業者の違いを、時間・料金・対応範囲の観点からご紹介します。
引越し業者の場合、近距離であれば搬出から搬入までを即日(1日)で完結できるのが大きなメリットです(※長距離の場合は数日を要します)。ただし、作業日時の決定権は業者側にあることが多く、特に繁忙期は1ヶ月以上前の予約が必須となります。
一方、宅配便は自分の都合に合わせて集荷を依頼できる柔軟性がありますが、移動距離に関わらず発送から到着まで最短でも翌日以降、遠方の場合は数日の期間を要します。入居日に合わせて荷物が届くよう、逆算して計画的に発送する必要があります。
宅配便は「荷物1個あたりのサイズと重量」で料金が確定します。そのため、ダンボール数箱程度の少量であれば非常に安価に収まります。
引越し業者は「トラック1台」や「専用ボックス1台」という単位で料金が決まり、最低でも数万円からのスタートが一般的です。また、需要に応じて料金が変動しやすく、繁忙期には通常期の2倍以上の価格設定になることも少なくありません。
宅配便のサービスは「指定場所(玄関先)から指定場所への輸送」に限定されます。梱包や新居での運び入れ、家具の設置などはすべて利用者自身で行わなければなりません。
引越し業者は、大型家具の搬出・搬入、養生(壁の保護)、オプションによっては梱包や家電の設置まで対応します。手間を省き、安全に運びたい場合には引越し業者のサポートが有効です。
宅配便と引越し業者、どちらを選べばお財布に優しいかは、「ダンボールの数」と「家具の有無」で決まります。近距離(東京〜神奈川、大阪〜京都など)の引越しを想定して、損をしないための目安をまとめました。
判断の分かれ目は「ダンボール10箱」
| 引越しでよく使う120サイズのダンボールを近距離で送る場合、1箱あたりの送料はだいたい1,800円前後です。 (1箱の重さは、衣類や日用品をいっぱいに詰めて10~15kgが目安) これが10箱になると、 ■ 1,800円 x 10箱 = 18,000円前後 となり、引越し業者の「単身パック」の安めなプランと同じくらいの金額になります。 11箱を超える場合は、引越し業者に頼んだ方が安く、手間も少ない引っ越しができるかもしれません。 |
「家具・家電が1点でもある」なら要注意!
| 「ダンボールは少ないけど、冷蔵庫だけは持っていきたい」という場合は要注意です。宅配便の大型配送(ヤマト運輸のらくらく家財宅急便など)を使うと、だいたい以下の金額が発生します。 ■ 小型冷蔵庫1点だけで、4,000円〜8,000円 ■ シングルベッドなら、1.5万円〜2.5万円 たとえ隣の県への引越しでも、「ダンボール数箱 + 家電1つ」を宅配便でバラバラに送ると、合計で3万円を超えてしまうことも珍しくありません。大きな荷物があるなら、宅配便にこだわらず、まとめて運べる手段も検討しましょう。 |
ただし、160サイズなどの大きな箱が中心だと、10箱未満でも単身パックの料金を上回る場合があります。また、引越し業者は時期による価格変動が激しいため、料金が跳ね上がる繁忙期であれば、10箱以上あっても宅配便の方が安く済むケースも。
具体的にどれくらい差が出るのか、次の「料金相場」で詳しく比較してみましょう。
▶まとめて配送は、配送マッチングサービスもおすすめ?詳細はこちら
具体的にどれくらいの差が出るのか、近距離引越しの目安表を参考にしてみてください。
宅配便の最大のメリットは、サイズごとに料金が決まっている「明朗会計」な点です。近距離で送る場合の、サイズ感と料金の目安をまとめました。
| 入るもの目安 | 料金 | |
| 120サイズ | ・冬物のコート: 5〜6着 ・Tシャツ: 30〜40枚 ・単行本: 50〜60冊 (←重量に注意) |
約1,800~1,900円 |
| 140サイズ | ・小型家電: 炊飯器、トースター、ケトル ・寝具: 厚手の毛布 1枚、枕 ・キッチン用品: フライパン、鍋、食器類 |
約2,100~2,300円 |
| 160サイズ | ・中型家電: 扇風機や掃除機 ・大型寝具: 厚手の羽毛布団 1枚 ・精密機器: デスクトップPC、モニター |
約2,500~2,700円 |
▶業者別の料金説明はこちら
もし、これらを「10個」送った場合、合計金額は以下のようになります。
荷物が120サイズ中心で数箱ならかなり安く済みますが、箱が大きくなったり10個を超えてきたりすると、引越し業者のパック料金とあまり変わらなくなってきます。
「単身パック」は、専用のコンテナボックス(カゴ車)に荷物を詰め込み、一括で配送してもらいます。コンテナの大きさは業者によって異なりますが、一般的には 幅1m × 奥行き1m × 高さ1.7m ほどのものが多いです。
単身パックは、閑散期と繁忙期で料金が異なることが多く、相場は以下です。
▼入る荷物の目安
また、宅配便は「玄関先での受け渡し」が基本ですが、単身パックならプロのスタッフが対応をしてくれます。運び出し・運び入れから、家電の設置も行ってくれるのが安心できるポイントです。(※設置はオプション料金になるところもあります)
引越しに宅配便を利用する際、荷物の特性(サイズや重量)に応じて以下の3社が主要な選択肢となります。
全国に広がる緻密な配送ネットワークが特徴です。コンビニでの発送受付や営業所での受け取りなど、利便性が非常に高いのが強みです。「クロネコメンバーズ」を利用して持ち込み割引などを適用すれば、1箱あたりの単価をさらに抑えることが可能です。発送状況をアプリでリアルタイムに確認できるため、新居での荷受けスケジュールも立てやすくなります。
一般的なサイズだけでなく、他社では断られやすい大型荷物にも対応している点が強みです。「飛脚ラージサイズ宅配便」では、3辺合計が160cmを超え260cm以内、重量50kgまでの荷物を取り扱っています。ダンボールに収まらない組み立て式の棚やスポーツ用品などを、通常の宅配便と同じ流れで発送したい場合に非常に重宝します。
重量がある荷物において、高いコストパフォーマンスを発揮します。多くのサービスが「サイズ」と「重量」の両方で料金を規定するのに対し、ゆうパックは170サイズ以内であれば一律で25kgまで(重量ゆうパックは30kgまで)対応しています。本や食器など、小さな箱でもずっしりと重くなりやすい荷物を送る際は、他社よりも割安になるケースが多いです。
▶関連記事:大手宅配会社の料金比較
宅配便で依頼する場合は、どのような流れで利用ができ、どのような手続きが必要なのかを見ていきましょう。
まずは、荷物を送り出すための準備を整えます。以下の3ステップが基本です。
Step 1. 資材の調達と梱包
宅配便は、引越し業者と違ってダンボールを自分で用意する必要があります。スーパーなどで無料でもらうこともできますが、強度が心配な場合はホームセンターや宅配会社の営業所で購入しましょう。底が抜けないよう「H貼り(上下の中央と端をテープで止める)」にするのが鉄則です。
Step 2. デジタル送り状の作成
最近は紙の伝票(送り状)に手書きするよりも、スマホアプリで宛先を入力する「デジタル送り状」が主流です。利用するサービスを決めたらアプリをダウンロードし、送り状を作成していきましょう。
Step 3. 荷物の発送
家まで取りに来てもらう「集荷」か、近くのコンビニや営業所へ「持ち込み」するかを選びます。荷物が10箱近くある場合は、重くて運ぶのが大変なため「集荷」を依頼するのが一般的です。
基本的には、どの大手宅配会社でもスマホアプリから申し込みや支払いが可能です。だいたいは以下のステップにて完結できます。
持ち込みの場合は、発行されたQRコードをコンビニの端末や営業所の専用機にかざすだけで、その場でラベルが印刷されます。
できるだけ引っ越し費用を抑えるには、やはり「荷物を減らす」に越したことはありません。ですが、「荷物が減らなくても安く引っ越したい!」と思う方もいるはず。ここでは、費用を抑えるためにできること3点をご紹介します。
引越し料金を安くする最大のコツは、できる限り荷物の量を抑えることです。前述したように、宅配便なら10箱以内に収めることができれば、1万円台での引越しができるでしょう。
業者の単身パックなら、コンテナ1つに収まるかどうかがポイントです。1辺でも規定サイズを超える荷物は、単身パックで送ることができません。その際は、中古品として手放すか、宅配便をうまく活用して送るのが賢明です。
▶関連記事:中古品は「ジモティースポット」に持参することでラクに手放せる?
引越しの予約は土日や午前中に集中し、料金も上がりやすいので、ここを避けるのが節約の王道です。平日の午後や、作業開始時間を業者にお任せする「フリー便」を選ぶだけで、料金が数千円〜1万円ほど安くなることがあります。
3~4月の繁忙期では、1日ズレるだけで数万円も差がでる業者もあります。集荷・到着日時のシミュレーションを入念に行ってから確定するようにしましょう。
「宅配便だと大きな家具が運べないし、引越し業者は高すぎる……」と悩んでいるなら、最近注目されている「配送マッチングサービス」を活用するのが一番の近道です。
アプリで荷物を運びたい人とドライバーを直接つなぐため、空き車両があれば今すぐ予約してその日に運ぶことも可能です。軽バン一台をまるまる貸し切る形になるので、ダンボールから小型家具まで一気に配送できます。
料金も「2時間 7,550円〜」と驚くほど安く設定されているサービスもあり、賢い一人暮らし層の間で人気が高まっています。気になる方は、このまま読み進めてください!
「荷物はダンボールだけじゃないけれど、引越し業者に頼むほどでもない…」そんな絶妙に困るパターンを解決するのが、配送マッチングサービスの「ララムーブ(Lalamove)」です。
Lalamove(ララムーブ)とは?
「荷物を運びたい人と、ドライバーをスマホ一つで即座に繋ぐ配送プラットフォーム」です。タクシーを呼ぶアプリのような感覚で、軽トラや軽バンなどの車両を必要なときだけチャーターできるのが最大の特徴。
世界中で利用されているサービスで、日本でも「引越し業者よりも安く、宅配便よりも自由」な新しい配送手段として、一人暮らしの引越しに多く利用されています。
一般的な引越し業者は、大きなトラックを配車し、複数の作業員が梱包から搬出まで手厚くサポートしてくれますが、どうしても料金は高くなりがちです。
対してララムーブは、「車両とドライバーを直接マッチングし、運搬をメインにする」というシンプルな仕組み。サポートを必要な最小限に絞っているからこそ、近距離の配送なら2時間 7,550円〜という、引越し業者の単身パックよりも大幅にコストを抑えた価格でできます。
「自分の体は動かすから、とにかく運賃を安く抑えたい!」という合理的な節約派にオススメです。
宅配便は箱が増えるたびに送料が加算されますが、ララムーブは車両を貸し切るスタイルです。軽貨物車に積める範囲(積載量350kg、最大180cm以下)であれば、一律料金でまとめて配送が可能。
たとえば、単身パックのコンテナには入らない自転車や姿見なども追加料金なしで一緒に運べます。「宅配便では送れない中型荷物があるけれど、トラックを呼ぶほどではない」という、一人暮らし特有の悩みをスッキリ解消します。
引越し業者特有の「電話での荷物確認」や「訪問見積もり」のストレスがありません。アプリで出発地と目的地を入れるだけで、その場で確定料金が表示されるため、予算立ても非常にスムーズです。
さらに、数週間前からの予約が必要な業者とは違い、近くにいるドライバーとマッチングすれば「今すぐ」や「1時間後」の集荷も可能。「準備がギリギリになった」「急に退去が決まった」というスピード重視の方や、電話でのやり取りが面倒な方にとって、これ以上ない便利なサービスです。
近距離の引越しを安く済ませるコツは、自分の荷物量に合ったサービスを正しく選ぶことです。
「引越しは高いもの」と思い込まず、新しい選択肢を賢く使って、浮いたお金で新生活の家具や家電をグレードアップさせましょう!
まずは自分の引越しルートがいくらになるか、アプリで10秒見積もりを試してみてください。