タクシーで荷物運びはできる?車種で異なる運べる荷物のサイズを解説

引っ越しや大きな荷物の運搬は、頭を悩ませる問題のひとつです。タクシーを使えば手軽に荷物を運べそうですが、実際にできるのかどうか気になる方は少なくないでしょう。タクシーは人を運ぶことを目的としているため、荷物の運搬には制限がありますが、状況によっては荷物運びに利用できる可能性があります。
この記事では、タクシーで荷物を運ぶ際の注意点や車種ごとの積載可能なサイズを詳しく解説します。荷物運びの悩みを解決するヒントを得たい方は、ぜひ参考にしてみてください。タクシーで荷物を運ぶ際の疑問を解消できるほか、最適な運搬方法を見つけられます。
タクシーは荷物運びに使えるの?
結論からいうと、タクシーは荷物運びに利用できます。ただし、タクシーは『一般乗用旅客自動車運送事業』に分類されるため、本来の目的は物ではなく人を運ぶことです。
そのため、タクシーで荷物運びを依頼する際は乗客が同乗する必要があります。また、積載できる荷物の量にも制限があり、車内やトランクに収まる範囲でなければいけません。
また、すべてのタクシーが荷物運びに応じてくれるとは限りません。荷物の量や大きさによっては運転手が断る場合もあるため、荷物運びを依頼する際は事前に相談するようにしましょう。
荷物運びにタクシーを利用する際に知っておくべきポイント
荷物運びにタクシーを利用する際は、積載できる荷物量の制限や搬入作業の有無などを事前に把握しておく必要があります。さらに正確な料金が事前に分からず、破損した荷物の補償がない点もデメリットとして覚えておきましょう。
ここでは、荷物運びにタクシーを利用する際に知っておくべきポイントを解説します。
積載できる荷物量が限られる
タクシーで運べる荷物の量には制限があり、車内やトランクのスペースに収まる範囲内でなければいけません。そのため、大型の家具や大量の段ボール箱の運搬は困難です。荷物が多い場合は複数回に分けて運ぶか、他の運送手段を検討する必要があります。
また、積載可能な荷物量はタクシーの車種によって異なります。セダンタイプよりもワゴンタイプの方が荷物を多く積めるため、事前に確認しておきましょう。ただし、荷物が多すぎると乗車スペースを圧迫するため、安全な運転の妨げになる可能性があります。運転や乗車の妨げにならない範囲で荷物を運びましょう。
荷物の搬入はすべて自ら行う必要がある
タクシーを利用する際は、荷物の積み下ろしを乗客自身で行わなければいけません。運転手に荷物の運搬を手伝ってもらえると思い込んでいると、トラブルの原因になりかねないため注意しましょう。
重い荷物や大型の荷物がある場合は、事前に手伝ってくれる人を確保しておくべきです。荷物を積む際は周囲の妨げにならないよう、素早く効率的に行ってください。
正確な料金が事前に分からない
タクシーでの荷物運びは通常の乗車と同じく、メーターに基づいて料金が計算されます。そのため、正確な料金の事前把握は困難です。料金は交通状況や経路によって変動するほか、大きな荷物を積んでいるケースでは追加料金が発生する可能性もあります。
料金の不透明さは、運搬作業において予算管理を難しくする要因です。特に、長距離の移動や複数回の利用を考えている場合は、予想以上に費用がかさむ可能性があります。
料金の目安を知りたい場合は、事前にタクシー会社に問い合わせるか、オンラインの料金シミュレーターを利用しましょう。
破損した荷物に対する補償がない
タクシーで荷物運びを依頼した際に注意したいのは、荷物が破損しても基本的に補償がない点です。
タクシー会社は荷物の運搬を業務としていないため、荷物の安全性を補償するサービスを提供していません。そのため、貴重品や壊れやすい物を運ぶ際は注意が必要です。
荷物の破損リスクを軽減するには、適切な梱包を心がけてください。クッション材を使用したり、頑丈な箱に入れたりするなど、自己責任で対策を講じなければいけません。万が一に備え、高価な物や重要な書類などは、できるだけ自分で持ち運びましょう。
車内を汚さないようにする配慮が必要
タクシーを荷物運びに利用する際は、車内を汚さないよう細心の注意が必要です。土や埃のついた荷物、液体の入った容器、臭いの強い物などは、車内を汚す可能性があります。これらの荷物を運ぶ場合は、適切な包装や保護カバーを使用しましょう。
車内を汚してしまうと、清掃費用を請求される可能性があります。さらに、次の乗客に迷惑をかけるため、荷物を積む前に問題がないかチェックしてください。靴底や荷物の表面の汚れを落とすなど、細やかな配慮を心がけましょう。
車内を清潔に保つ行為は、運転手に対する礼儀にもつながります。
タクシーの車種によって異なる荷物のサイズ
タクシーで運べる荷物のサイズは、車種によって大きく異なります。
セダンタイプは一般的に小型スーツケース2〜3個、または大型スーツケース1個程度です。ステーションワゴンやジャパンタクシーは小型スーツケース2〜4個、または大型スーツケース2個程度の積載が可能です。
ミニバンタイプのジャンボタクシーは、さらに多くの荷物を運べます。ハイエースのようなワンボックスタイプはさらに大容量で、スーツケース8〜10個程度の積載が可能です。
ただし、タクシーに荷物を積む際は、トランクが完全に閉まる必要があります。安全上の理由から、閉まらない状態での走行は認められません。ここでは、各車種の運べる荷物サイズを詳しく解説します。
セダンタイプ(クラウンコンフォートやセドリックなど)
参照元:日本交通株式会社
トランクサイズ例(クラウンコンフォート) | |
幅 | 約157cm |
奥行き | 約33cm |
高さ | 約47cm |
セダンタイプのタクシーは、街中で最も多く見かける車種です。
トランクスペースが独立しているため、荷物を安全に運べます。積載できる荷物量は、中型のスーツケース2〜3個程度です。後部座席を利用すれば、さらに荷物を積めますが、大型の荷物や長い物を運ぶには適していません。
また、トランクの開口部が比較的小さいため家具や家電製品の積み込みは困難です。後部座席に荷物を積む場合は、乗客のスペースが制限される点に注意する必要があります。
ハッチバックタイプ(プリウスαなど)
参照元:日本交通株式会社
トランクサイズ例(プリウスα) | |
幅 | 約96cm |
奥行き | 約86cm |
高さ | 約73cm |
ハッチバックタイプのタクシーは、荷室と後部座席が一体となっているため、大きな荷物を積むのに適した車種です。後部座席を倒せば、さらに大きなスペースを確保できます。積載できる荷物量は、大型のスーツケースや箱型の荷物を数個程度です。
プリウスαなどのハッチバックタイプは、荷室の開口部が大きいため、荷物の積み下ろしがしやすいのも特徴です。ただし、後部座席を倒して荷物を積むと、乗客の人数が制限されるため注意してください。
JPN TAXI(ジャパンタクシー)
参照元:日本交通株式会社
トランクサイズ例(JPN TAXI) | |
幅 | 約96cm |
奥行き | 約86cm |
高さ | 約73cm |
JPN TAXIは、日本の道路事情に合わせて開発された新しいタイプのタクシーです。車いすでの乗車にも対応しているため荷室のスペースが広く、大きな荷物を運ぶのに適しています。
積載できる荷物量は、大型スーツケースを3〜4個程度です。また、低床設計のため重い荷物の積み下ろしがしやすいのが特徴です。荷室の形状も四角く、効率的に荷物を積み込みできます。
ミニバンタイプ(アルファードなど)
参照元:日本交通株式会社
トランクサイズ例(アルファード) | |
幅 | 約96cm |
奥行き | 約86cm |
高さ | 約73cm |
ミニバンタイプのタクシーは、最も多くの荷物を積める車種です。広い室内空間と大きな荷室を活かし、大型の家具や多数のダンボール箱を運べます。後部座席を倒せば、さらに大きなスペースを確保できるのも魅力です。
アルファードなどのミニバンタイプは、6人以上の乗客と荷物を同時に運べるため、引っ越しや大量の荷物を運ぶのに最適ですが、タクシー会社により台数が限られています。ミニバンタイプを依頼する際は、予約ができるかチェックしましょう。
また、料金が通常のタクシーより高くなる可能性がある点にも注意が必要です。
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荷物運びにタクシーを利用する際のよくある疑問
ここでは、荷物運びにタクシーを利用する際のよくある疑問について回答します。
荷物だけを運べるの?
タクシーは、荷物のみの運搬ができません。旅客運送を目的とする事業のため、乗客が同乗する必要があります。荷物のみを送りたい場合は、宅配サービスや運送業者を利用するのが適切です。ただし、タクシーに乗客が同乗していれば荷物の運搬は可能です。
例えば、引っ越しの際に少量の荷物を運ぶケースなどに利用できるでしょう。しかし、大量の荷物や大型の家具を運ぶ場合は、タクシーよりも専門の運送サービスを利用すべきです。荷物量や引っ越しの規模を考え、最適な選択をしましょう。
トランクが閉まらない場合はどうなる?
道路交通法により、トランクが完全に閉まらない状態での走行は禁止されています。
荷物量が多くなり、トランクが閉まらない状態になると、運転手から荷物量を減らすよう要請される場合があります。または、より大きな車種への変更を提案されるかもしれません。トランクは安全運転を確保するため、必ず完全に閉めなければいけません。
荷物量が多い場合は複数回に分けて運ぶか、他の運送手段を検討しましょう。
タクシーを使って引っ越しはできる?
タクシーを使用した引っ越しは可能ですが、大規模な荷物運びには適していません。タクシーは荷物量に制限があるだけでなく、大型家具や家電製品を運ぶのが困難です。また、複数回の往復が必要になるため費用が高くなる可能性があります。
タクシーでの引っ越しは、少量の荷物を短距離移動する場合におすすめです。例えば、ワンルームマンションから近隣のアパートへの引っ越しに適しています。ただし、タクシー会社によっては引っ越しに対応してくれない可能性もあります。
まずは事前に相談し、荷物量や大きさを具体的に説明しながら確認してみてください。
大きめの車種を指定して予約した場合の料金は高くなる?
大きめの車種を指定して予約した場合は、通常のタクシーよりも料金が高くなる場合があります。特に、ミニバンタイプやワゴンタイプのタクシーは、一般的なセダンタイプよりも初乗り料金や距離料金が高くなりやすいです。
ただし、料金体系は会社によって異なります。なかには、車種による料金差がないタクシー会社もあります。
正確な料金については、予約をする時にタクシー会社に直接確認しましょう。大きな車種を利用すれば1回で運べる荷物量が増えるため、複数回の利用を避けられます。費用対効果を考えるなら、複数の会社から見積もりを取るべきです。
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荷物だけを運ぶならタクシーよりもLalamove (ララムーブ)が安全安心!
荷物だけを運ぶのであれば、24時間年中無休のインスタント配達アプリ『Lalamove(ララムーブ)』の利用がおすすめです。
旅客運送を目的とする事業となるタクシーとは異なり、荷物のみの運搬が可能です。また、軽バン・軽オープントラック・軽ボックストラックなどの配送車両を用意しているため、タクシーでは対応できない荷物も配送できます。
さらに、料金は距離制と時間制から選択が可能なため、荷物量や移動距離に応じて経済的に利用できます。タクシーでは対応できない量の荷物を運びたい場合は、ぜひララムーブの利用をご検討ください。