ドライバー不足の対策5つ|原因とこれから役立つ最新ツールをご紹介

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慢性的なドライバー不足が懸念されている中、配送が必要な事業者はどのような対策をすべきなのでしょうか。

自社ドライバーが必要な事業者とそうでない事業者、突発的に配送リソースが足りない場合や慢性的に足りていない場合など。それぞれの状況に合わせて、ベストな対策方法があるかと思います。

本記事では、そもそもなぜドライバー不足が起こってしまっているのか、また事業者が取り組める対策としてどんなものがあるのかをご紹介します。

なぜドライバーは不足しているのか

日本で懸念されているドライバー不足ですが、どういった理由で起こっている問題なのでしょうか?大きく4つの理由にまとめました。

少子高齢化による労働人口の減少

ドライバーが減少する理由のひとつに、日本が抱えている少子高齢化が影響しています。これから働き手の中心となる若年層が少ないことから、ドライバーのみならずどの職業においても人材不足が見られる傾向にあります。

また、現在のドライバーの人口は40代~50代が最も多く、高齢化やベテランドライバーの退職が進んでおり人材確保がさらに困難になっています。

物流業界の年齢層は全産業の年齢と比較して高め

参考:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト

若年層の参入減少

もともと人口が少ない若年層ですが、物流業界やドライバーの仕事への人気が下がっていることが、若いドライバー人口の減少をさらに加速させています。

近年はIT関連の職種が注目されており、作業的なタスクが多いという印象を持たれている物流やドライバーの魅力は相対的に低下している傾向です。また、長時間の労働や過酷な労働環境も参入意欲を減退させています。

2022年に株式会社インターツアーが大学生に実施したアンケート調査では、物流業界に対してマイナスイメージを持つ理由として以下のような回答が寄せられました。

若年層の物流業界に対するマイナスイメージの調査結果

参考:業界別イメージ調査 物流業界編(株式会社インターツアー)

Eコマースの配送需要の急増で、ドライバーのリソースがひっ迫

オンラインショッピングの普及により商品の注文数が増え、それに伴って配送業務の負荷が増大しています。令和3年の国交省の調査によると、宅配便の取り扱い個数は右肩上がりとなっており、令和2年以降は顕著に伸びています。

宅配便の取り扱い個数が上昇していることがわかる年次データ

参考:自動車運転者の長時間労働改善に向けたポータルサイト

この需要の急増に対して、ドライバーのリソースが不足しており、適切な配送体制を確保することが困難になっています。

長時間運転や過酷労働のイメージ

ドライバーの仕事といえば、夜間や早朝の長時間の運転、天候や交通事故などのリスク、重い荷物の積み下ろしなど、過酷なイメージを持つ人が少なくありません。スケジュールが厳しく管理され、交通渋滞や制限時間との戦いもあるドライバーのお仕事は、体力的・精神的な負担が大きいと感じられ敬遠してしまう人が多いようです。

ドライバー不足に対する5つの対策

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ドライバーの労働環境を改善する

現在、多くのドライバーが低い賃金や長時間労働、不規則な勤務時間などの厳しい労働条件に直面しています。これらの環境を整備しなければドライバーの離職は続き、採用もさらに難しくなっていくと考えられます。

上記を打破すべく、企業が取り組めることとして以下のような項目が挙げられます。

  • 賃金水準の見直し
  • 残業時間の削減
  • 休暇の提供
  • 健康管理の支援
  • スキルアップの支援

これらを改善することで、ドライバーのモチベーションや安全意識が向上し、業界全体の労働環境が改善されることが期待されます。また、企業の社会的責任としても、ドライバーの福祉や労働条件の向上に取り組むことが重要となります。

<こんな事業者は試すべき>
#ドライバーの離職に悩む #採用がうまくいかない #今後も自社ドライバーを確保したい

ドライバーの採用広報を強化する

労働環境を改善したら、採用広報の強化をし魅力を伝えていきましょう。労働条件や福利厚生、キャリアパスなどを積極的にアピールし、新たなドライバーの採用を促進します。

アピールする場所として、求人サイトを再度選定したり、若いドライバーにアプローチするためにSNSの活用してみるのも有効です。基本的な情報発信だけでなく、現場の雰囲気を伝える取り組みや募集イベントの開催なども行ってみましょう。

<こんな事業者は試すべき>
#採用がうまくいかない #今後も自社ドライバーを確保したい

デジタル化で配送業務を効率化する

ドライバーの負担軽減や、最低限のリソースで配送をうまく回すために、配送業務を効率化するツールを導入して効率化を図ることも手段のひとつです。代表的なものとして、以下のツールが挙げられます。

  • 配送管理システム:配送ルートの最適化、リアルタイム追跡、配送状況の管理を行うシステム
  • 在庫管理システム:在庫の把握、入出庫管理を自動化し、在庫の過不足を防ぐシステム
  • ドライバーアプリ:ドライバー専用のアプリを使用し、配送指示やルート情報を迅速に共有する
  • リアルタイム追跡システム:GPSを利用して、車両や商品の位置をリアルタイムで追跡できるシステム

<こんな事業者は試すべき>
#ドライバーの残業を減らしたい #配送効率をあげて自社リソースで配送したい

モーダルシフトを導入する

モーダルシフトとは、トラック輸送から鉄道や海運などの大量輸送手段に切り替えることを指します。長距離配送を行っている方はこれを導入することで、ドライバーの負担を軽減し、本当にトラックや軽貨物での移動が必要な近距離配送にうまくリソースを割くことが可能になります。

<こんな事業者は試すべき>
#長距離配送を行っている #短距離配送も行う必要がある #短距離配送は自社ドライバーで行いたい

配送業務を外注に依頼する

自社スタッフが直接配送する必要がない事業者は、配送業務を丸ごと委託してしまうのも一つの手段です。自社でドライバーを雇う必要がなくなるため、ドライバー不足の問題を直接的に解消することができます。

また配送業務を外注するということは、ドライバー不足に困ることから解放されるだけでなく、採用や教育のコストカット、また配送車も手放すことで維持費が削減できます。コアビジネスに予算やリソースを集中させることが可能になります。

<こんな事業者は試すべき>
#自社リソースで配送をやる必要はない #突発的に対応が難しいときがある #コアビジネスの成長に集中したい

ドライバー不足の対策には、配送外注が良い?

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前述にもあるように、配送業務の外注にはドライバー不足を解消する以外のメリットもあります。具体的にはどんなメリットがあり、またドライバー不足の対策もできるサービスはどんなものがあるのかをご紹介します。

配送専門のプロが、柔軟に対応してくれる

専門業者は、豊富な配送ノウハウを持ち、効率的なルート選定や時間管理を行っています。配送ミスや遅延を防ぎ、また安全に配送するためのトレーニングも実施されているため、これまで社内で配送を行っていた事業者でも安心して任せることができるでしょう。

また、ドライバーや車両を多く確保している委託会社では、緊急時にも対応できるところが多いため、ドライバー不足の状況下で需要が変動した際にも頼ることができます。

高騰する人件費と車両維持費も抑えられる可能性

近年のインフラの影響で、人件費や車両維持費が高騰しています。そのため、配送が常に行われない会社にとってはドライバーや車両を確保するコストが無駄に感じることも多いでしょう。

今後もコストが上がることを見据えると、自社ドライバーや自社専用車両は最低限のみ確保し、外注をバランスよく利用することがスマートな選択と言えます。

運送会社以外のサービスで、さらにコスト削減ができる可能性も

配送業務を外注する際、運送会社に限らず、近年日本でも流行ってきている「配送マッチングサービス」を利用する選択肢もあります。

配送マッチングサービスでは、複数の配送業者やフリーランスのドライバーとつながり、需要に応じた最適な配送方法を選ぶことができます。

集荷場所に近いエリアから稼働可能なドライバーを探してマッチングしてくれるので、ドライバー不足が懸念される中でも空車のドライバーをすぐに見つけることができ、遅延の発生しない配送ができます。また配送会社と異なり、自社で車両や倉庫を保管していないため、手数料が安く利用することができコスト削減にもつながります。

🔍別記事「配送マッチングサービスとは?」:https://www.lalamove.com/ja-jp/blog/delivery-matching-service

配送外注のメリットやサービスを紹介しましたが、とは言っても「いきなり切り替えるのはハードルが高い」と感じる方も少なくありません。そのような方は、徐々に試すことができる外注サービスから始め、業務を移行していくことをオススメします。

少しずつ外注するなら配送マッチングサービス「ララムーブ」で

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上述で紹介した配送マッチングサービスの代表的なサービスとして、アジア最大級の配達アプリ「ララムーブ」があります。

ララムーブでは、スポット便もしくはチャーター便が用意されており、利用する回数分だけ費用が発生する形なので固定費が一切かからず安心して始めることができます。

登録ドライバーの数は東京を中心に2,000名を超えており、配送がリクエストされるとすぐに対応できる体制が整っています。また即時対応のみならず、利用の30日前からの事前予約も可能です。

ドライバー不足が悩ましく、「慢性的に人が足りていない」「繁忙期に対応できていない」という方は、まずは必要なところからララムーブで配送をし、徐々に対応策を広げてみてはいかがでしょうか。

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