軽貨物ドライバーって実際どうなの?仕事内容やおすすめされている理由を紹介
自由な働き方ができる職業として、軽貨物ドライバーに興味を持つ人が増えています。軽貨物ドライバーは柔軟なスケジュールで働ける魅力的な仕事ですが、実際にドライバーになるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。
開業や副業に興味がある人のなかには、「軽貨物ドライバーって実際どうなの?」「どうやったらなれる?」など、気になっている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、軽貨物の基本知識をはじめ、軽貨物ドライバーがきついといわれる理由やおすすめされている理由、開業する方法などについて詳しく解説します。軽貨物ドライバーに興味がある人は、ぜひ参考にしてください。
軽貨物の基本知識
軽貨物とは、軽貨物車・軽乗用車を使用して荷物を運ぶ運送事業のことをいいます。正式名称は「貨物軽自動車運送事業」と呼ばれ、主に個人事業主やフリーランス、副業として会社員などが行う配送サービスです。
軽貨物車・軽自動車を使用するため、大型トラックよりも小回りが利き、狭い道路や住宅街での配送に重宝されます。
軽貨物ドライバーの仕事内容は、主に宅配便の配達や企業間の小口配送、スポット配送などが中心です。ECサイトの急成長に伴い、軽貨物ドライバーの需要が年々増加しており、今後も市場の拡大が見込まれています。
軽貨物ドライバーはきついといわれている理由
需要やニーズが高まっている軽貨物ドライバーですが、一部では「きつい」仕事だといわれることもあります。ここでは、軽貨物ドライバーはきついといわれている理由を5つ紹介します。
最初は道に迷うことが多いから
軽貨物ドライバーとして働きはじめた当初は、配達ルートや地域の地理に不慣れなことから、道に迷うことが多いです。これは単に時間をロスするだけではなく、精神的なストレスの原因にもなります。
複雑な住宅地や新興住宅地では正確な位置を特定するのが困難な場合が多く、配達先の詳細な情報が不足している場合は、建物の入り口や駐車場の場所を見つけるのに時間がかかることも珍しくありません。
この問題は、経験を積むにつれて徐々に改善されていきますが、新しい配達エリアが追加されるたびに再び直面する可能性があります。
体力勝負の仕事だから
軽貨物ドライバーの仕事を適切にこなすためには、ある程度の体力が必要です。単に運転するだけでなく、荷物の積み下ろしや階段の上り下り、長時間の立ち仕事など、身体的な負担が大きい作業が比較的多いです。
特に、マンションやオフィスビルでのエレベーターのない配達先では、重い荷物を持って階段を上る必要があり、膝や腰に大きな負担がかかります。
また、一日中車の運転をすることによる負担もあり、軽貨物ドライバーはきつい仕事だといわれることも少なくありません。
荷物が減ると収入が減るから
軽貨物ドライバーの収入は配達する荷物の量と直接連動しており、荷物が減少するとダイレクトに収入に影響が出ます。
多くの場合、歩合制や業務委託契約での就業形態となっており、固定給ではないため収入の安定性はあまり高くはありません。特に、閑散期や競合他社の増加により配達量が減少した場合、収入が大幅に落ち込む可能性があることから、軽貨物ドライバーはきついといわれることがあります。
しかし、軽貨物ドライバーとして得る収入は運ぶ荷物の量に依存するため、たとえ閑散期でも依頼を受けるルートさえ確保しておけば収入を安定させることは可能です。
天候や季節に左右されやすいから
軽貨物ドライバーの仕事は、天候や季節の影響を受けやすいです。大雨や積雪の悪天候時には道路状況の悪化により、配達が困難になったり事故のリスクが高まったりします。
また、夏場の猛暑時には車内の温度管理が難しく、熱中症のリスクがあることに加え、冬場の寒冷時には凍結した路面での運転や寒さによる体調管理の難しさがあります。
さらに、季節によって配達量が大きく変動することも多く、年末年始やお中元・お歳暮の時期には仕事量が急増し、長時間労働になることも珍しくありません。
こういった理由から、軽貨物ドライバーはきついといわれることがあります。
再配達があるから
軽貨物ドライバーとして働く場合、再配達の対応をしなければならないケースが多く、追加の時間と労力を要します。
一度目の配達で不在だった場合、二度目の配達時間を調整する必要があり、当初のルート計画から大きく外れることも珍しくありません。また、再配達をする過程で余分に燃料を使うため、ドライバーの収益を圧迫する要因になりかねません。
再配達の増加は全体的な配達効率を下げるため、1日の配達可能数を減少させる可能性が高いです。これは、歩合制で働くドライバーにとっては直接的な収入減少につながることから、軽貨物ドライバーはきついといわれています。
軽貨物ドライバーの仕事内容
軽貨物ドライバーは小型の荷物を運ぶシンプルな仕事ですが、配達方法に細かな違いがあります。ここでは、軽貨物ドライバーの具体的な仕事内容を紹介します。
宅配
宅配とは、主に個人宅へ荷物を届けるサービスのことをいいます。近年ではオンラインショッピングの急増に伴い、小型荷物の宅配需要が年々拡大しており、軽貨物ドライバーのニーズが高まっている状態です。
宅配の報酬形態は多くの場合「出来高制」が採用されており、配達した荷物の数に応じて報酬が決まります。「働いた分だけ稼げる」システムは、軽貨物ドライバーの魅力の一つといえるでしょう。
ただし、宅配は配達件数が多いため、効率的なルート計画や時間管理が重要であり、不在宅への対応や再配達の手間なども考えなければなりません。
企業配
企業配とは、主に店舗や企業のオフィスなどに荷物を届けるサービスです。配送する荷物は、企業の事務用品やスーパー・飲食店向けの商品など、宅配と比べてやや大型の荷物が多い傾向にあります。
1日の配送件数は宅配よりは少なめですが、1件あたりの荷物量が多くなりやすいです。企業配の報酬形態は、多くの場合「固定報酬制」が採用されており、決められた時間内で働いて一定の報酬を得ることができます。
また、企業配は配送先が固定されていることが多いため、ルートや配送手順に慣れやすいというメリットもあります。
スポット配送
スポット配送とは、突発的な配送依頼に対応するサービスです。緊急性の高い荷物や通常の配送ルートに含まれない特殊な配送先への対応などが主な仕事内容です。
スポット配送は、その都度異なる配送内容や配送先に対応する必要があるため、柔軟性と即応性が求められます。
報酬については、緊急性や特殊性を反映して通常の配送よりも高めに設定されることが多いため、少しでも多く稼ぎたい人に向いているといえるでしょう。
ただし、突発的な依頼に対応することになるため、スケジュール管理や急な呼び出しへの対応力が必要となります。
軽貨物ドライバーの働き方
軽貨物ドライバーの働き方には複数のパターンがあり、それぞれ異なる特徴を持ちます。ここでは、軽貨物ドライバーの働き方を3つ紹介します。
企業と直接契約
軽貨物ドライバーの働き方として、企業と直接契約して荷物を運ぶ方法があります。
企業と直接契約する場合は、配送業務を依頼したい企業や出荷主に対して直接営業をかけ、契約を結ぶというのが一般的な流れです。直接契約では仲介業者を通さないため、手数料なしで報酬を全額受け取れるメリットがあります。
しかし、契約を獲得するためには自ら営業活動を行う必要があり、一定の営業スキルが必要です。また、契約後は企業の要望に応じた柔軟な対応が必要となるため、場合によっては仕事の自由度が低下する可能性があります。
業務委託
軽貨物ドライバーの多くは、業務委託契約を結んで働いています。
この形態では運送会社や通販企業などと契約を交わし、配送業務を請け負うのが一般的です。雇用関係がなく、仕事の依頼を受けるかどうかを自分で決められることが業務委託の特徴です。
報酬は配送件数や距離に応じて支払われるため、働いた分だけ収入を得られます。
ただし、社会保険や有給休暇などの福利厚生はないため、自身で保険に加入するなどの対策は必要です。業務委託は複数の企業と契約することも可能であり、自由度は高いですが、安定性に欠ける面もあるため、個人の適性や生活スタイルに合わせて選択することが重要です。
フリーランス・ギグワーカー
フリーランスやギグワーカーとして働く場合、インターネット上のアプリケーションや専用プラットフォームを通じて単発で仕事を受注します。
この働き方は自由度が非常に高く、自分の都合に合わせて仕事を選べることがメリットであり、短期間で高収入を得たい場合や副業として働きたい場合に適しています。
ただし、フリーランス・ギグワーカーとして安定した収入を得るためには、常に新しい仕事を探し続けなければならないため、自己判断や自己管理が重要です。
軽貨物ドライバーの働き方には、それぞれメリットとデメリットがあるため、事前にしっかりと情報を収集して自分に合った働き方を見つけましょう。
軽貨物ドライバーがおすすめされている理由
軽貨物ドライバーは一部ではきつい仕事だといわれていますが、それ以上におすすめできる理由があります。ここでは、軽貨物ドライバーがおすすめされている理由を紹介します。
働いた分だけ稼げるから
軽貨物ドライバー最大の魅力は、働いた分だけ収入が得られることです。軽貨物ドライバーの報酬は、配達件数や走行距離に応じて決まるため、努力次第では収入を増やすことができます。
特に、オンラインショッピングの普及により配送ニーズが高まっている現代では、安定した収入が期待できるでしょう。
また、個建(1個配達完了ごとに報酬が支払われる)やスポット便、チャーター便など、さまざまな報酬体系があるため、自分に合った働き方を選べます。
開業しやすいから
軽貨物ドライバーは、比較的簡単に個人事業主として開業できます。特別な資格や大規模な設備投資は必要なく、普通自動車免許と軽貨物車・軽乗用車があればはじめられます。
車両を持っていない場合は、レンタルやリースを利用して車両を確保できるため、初期費用を抑えて開業することも可能です。
開業手続きは必要書類を提出するだけであり、手間をかけずに開業できることも軽貨物ドライバーがおすすめされている理由の一つです。
副業しやすいから
軽貨物ドライバーは、副業としてもおすすめできる仕事です。柔軟にスケジュール調整することができ、自分のライフスタイルや本業のスケジュールに合わせられるため、家庭を持つ主婦や本業が不規則な勤務時間の人でも無理なく働けます。
また、特別な資格や大規模な設備投資が不要なため、ちょっとした隙間時間に荷物を運びたいと考えている人にもピッタリです。
最近ではインターネットやオンラインショッピングの普及によって小型荷物の配達需要が高まっているため、副業でも安定した収入が見込めます。
自分に合った働き方ができるから
軽貨物ドライバーは、自分に合った働き方ができる点も魅力です。
大型トラックを用いた運送業とは異なり、軽貨物ドライバーは比較的小さな荷物を運ぶのが主な仕事のため、身体への負担が少ないです。
配達する荷物の量や働く時間帯は自分で決められるため、本業がある人や暇なときに荷物を運びたい人でも無理なく働けます。
長期休暇を取得したり日によっては早上がりしたりなど、ワークライフバランスを意識した働き方ができることが軽貨物ドライバーの強みです。
人間関係の悩みが少ないから
軽貨物ドライバーは、人間関係の悩みが少ない点も大きなメリットです。一般的な会社では上司や先輩、同僚や部下など、さまざまな人物とコミュニケーションを図る必要があり、人によってはストレスに感じるケースも少なくありません。
軽貨物ドライバーの場合は基本的に一人での作業が多く、他のスタッフとのコミュニケーションは最小限のため、職場の人間関係に悩むことが少ないです。
また、配送先でのコミュニケーションも短時間で済むため、ストレスフリーな環境で働くことができます。
軽貨物ドライバーになるときの注意点
軽貨物ドライバーには多くのメリットや魅力がありますが、いくつかの注意点もあります。ここでは、軽貨物ドライバーになるときの注意点を紹介します。
収入が安定しない可能性がある
軽貨物ドライバーの収入は、仕事量や報酬体系によって大きく変動します。
業務委託契約の場合、固定給ではなく成果報酬制が一般的です。そのため、配送件数や走行距離によって収入が左右されます。繁忙期には高収入を得られる一方で、閑散期には収入が激減することも珍しくありません。
また、天候や交通状況によっても仕事量が変わるため、時期によっては安定した収入を確保するのが難しいかもしれません。この不安定さに対処するには、複数の取引先を持つことや季節変動を考慮した資金計画を立てることが重要です。
また、収入の変動に備えた貯蓄や、副業の検討も有効な対策となるでしょう。
確定申告が必要になる
軽貨物ドライバーは多くの場合個人事業主として働くため、確定申告が必要になります。
確定申告は年間の収入と経費を正確に記録し、適切な納税を行うために必要な手続きであり、怠ると罰則や追徴課税のリスクがあります。
また、申告をする際は経費の計上方法や控除の適用など、税務知識も求められます。特に、車両関連費用や燃料費、通信費などの経費管理には細心の注意が必要です。
はじめて確定申告を行う場合は、税理士に相談するか国税庁のウェブサイトなどで情報収集するようにしましょう。
軽貨物ドライバーが経費にできるものについて、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
▶軽貨物ドライバーが経費にできるものとは?確定申告の必要性や作成方法を紹介
交通事故のリスクがある
軽貨物ドライバーは長時間・長距離の運転をする性質上、交通事故のリスクが一般人より高いです。
軽貨物配送業では狭い路地や混雑した市街地での配送が頻繁にあるため、接触事故や追突事故の危険性が増します。事故を起こしてしまうと修理費用や損害賠償、さらには仕事の機会損失など、深刻な影響を受ける可能性があるため、業務を遂行する際は細心の注意を払わなければなりません。
これらのリスクを軽減するためには、十分な休息と安全運転の徹底が不可欠です。また、適切な保険加入や定期的な車両点検、安全運転講習の受講なども重要な対策となります。
軽貨物ドライバーが加入するべき保険について、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
▶軽貨物(黒ナンバー)ドライバーが加入するべき保険とは?必要な理由と安く抑える方法
拘束時間が長い場合がある
軽貨物ドライバーの仕事は早朝からの集荷や深夜までの配送など、不規則な勤務形態になりやすく、業務形態によっては長時間の拘束を伴うことがあります。
特に繁忙期には、1日12時間以上の拘束時間も珍しくありません。長時間労働は身体的・精神的な疲労を蓄積させ、健康問題や事故リスクの増加につながる可能性があります。
また、プライベートの時間が制限されるため、ワークライフバランスの維持が難しくなることも考えられます。
自由な働き方ができるのが軽貨物ドライバーの魅力ですが、契約先によっては自由時間が激減する可能性があるため、注意が必要です。
軽貨物ドライバーに向いている人の特徴
軽貨物ドライバーは誰でもはじめられる仕事ですが、特に向いている人には共通する特徴があります。ここでは、軽貨物ドライバーに向いている人の特徴を紹介します。
向上心がある
軽貨物ドライバーとして成功するためには、向上心を持ち続けることが重要です。たとえば、より効率的な配送ルートを見つけたり、顧客サービスの質を向上させたりなど、日々の経験から学び、自己改善を続けることができれば、より効率的に収入が得られるようになります。
向上心のある人は自分の仕事に誇りを持ち、より高い目標を設定してそれに向かって努力できるため、軽貨物ドライバーとしてのキャリアを長期的に成功させることができるでしょう。
体力に自信がある
軽貨物ドライバーの仕事は一見するとあまりハードな内容には見えませんが、実際には相当な体力を必要とします。
長時間の運転はもちろんのこと、荷物の積み下ろしや配達先での階段の上り下りなど、身体を動かす機会が多くあります。特に重い荷物を扱う際には、腰や背中に負担がかかることもあるため、体力に自信がある人が軽貨物ドライバーに向いているといえます。
身体を動かすことが好きな人にとって、軽貨物ドライバーの仕事は適度な運動になるため、健康的な生活を送るきっかけにもなるでしょう。
時間管理ができる
軽貨物ドライバーにとって、時間管理能力は非常に重要なスキルです。
配送業務では決められた時間内に複数の配達先を回る必要があり、効率的なルート計画と時間配分が求められます。交通状況や天候の変化、予期せぬトラブルなどにも柔軟に対応しながら、納期を守ることが重要です。
また、休憩時間の管理や荷物の積み下ろしにかかる時間の見積もりなども、適切に行う必要があります。時間管理が上手な人は効率的に業務をこなすことができるため、プライベートとの両立も図りやすく、ワークライフバランスの取れた生活を送ることができるでしょう。
コミュニケーション能力がある
軽貨物ドライバーの仕事は、一見すると単独作業が多いように思えますが、実際にはさまざまな人とのコミュニケーションが必要です。
顧客との対応や配送先での荷物の受け渡し時など、日々多くの人と接する機会があるため、コミュニケーション能力の高い人が軽貨物ドライバーに向いているといえるでしょう。
丁寧な言葉遣いや礼儀正しい態度、相手の立場に立って考える姿勢はもちろん、トラブルが発生した際の適切な対応や顧客からの要望・苦情への対処など、状況に応じたコミュニケーションが重要です。
運転が好き・安全運転ができる
運転が好きであることと安全運転ができることは、軽貨物ドライバーにとって非常に重要な要素です。配送業務では1日の大半を運転して過ごすため、運転自体を楽しめる人が向いています。
しかし、単に運転が好きなだけではなく、安全運転の意識が高いことも求められます。交通ルールを厳守し、常に周囲の状況に注意を払い、慎重かつ的確な判断ができる能力が必要です。
また、長時間の運転による疲労や天候の変化、交通渋滞などさまざまな状況下でも、冷静に対応できる心構えが重要です。
1人で黙々と作業するのが好き
軽貨物ドライバーの仕事は、基本的に1人で行う作業が多いため、1人で黙々と仕事をするのが好きな人に向いています。長時間の運転中は自分との対話の時間が多く、荷物の積み下ろしや配達先での作業も主に1人で行うことになります。
このような環境を楽しめる人、あるいは少なくとも苦にならない人が軽貨物ドライバーとして長く続けられる可能性が高いでしょう。
自分のペースで仕事を進められることを楽しみつつ、必要な時には適切にコミュニケーションを取れる人が、理想的な軽貨物ドライバーといえます。
忍耐強さがある
軽貨物ドライバーの仕事には、さまざまな場面で忍耐強さが求められます。
長時間の運転や交通渋滞、天候の変化や予期せぬトラブルなど、ストレスを感じる状況に直面することも少なくありません。また、荷物の積み下ろしや配達先での待機時間など、体力的にも精神的にも辛抱が必要な場面があります。
軽貨物ドライバーとして活動するのであれば、このような状況下でも冷静さを保ち、適切に対応できる忍耐強さが重要です。日々の小さな困難を乗り越え、継続的に業務を遂行することで、経験と実績を積み重ねることができるでしょう。
軽貨物ドライバーとして開業するための条件
軽貨物ドライバーとして開業するには、いくつかの条件を満たす必要があります。これらの条件は安全な運送業務を行うために設けられているため、漏れがないように注意しましょう。ここでは、軽貨物ドライバーとして開業するための条件を紹介します。
普通自動車免許を取得している
軽貨物ドライバーとして働くための最低限の条件は、軽自動車や普通自動車を運転するために必要不可欠な普通自動車免許の取得です。AT限定免許でも問題ありませんが、将来的にMT車を運転する可能性を考慮するとMT免許の取得がおすすめです。
近年では軽貨物車両にもAT車が増えていますが、より幅広い車種に対応できるMT免許は有利といえるでしょう。
免許を取得するためには自動車教習所に通う必要があり、費用や時間がかかりますが、軽貨物ドライバーとしてのキャリアを築く上で重要な投資となります。
軽貨物車・軽乗用車を所有している
軽貨物ドライバーとして業務を遂行するためには、適切な車両を所有していることが条件となります。
主に使用される車両は軽貨物車(軽バンや軽トラック)ですが、近年では軽乗用車も使用可能になりました。ただし、軽乗用車を使用する場合は、荷物の積載量に制限がある可能性があるため、注意が必要です。
自己所有の車両を使用するケースが多いですが、車両を所有していない場合はレンタルやリースで対応しても問題ありません。ただし、軽貨物運送業で使用する車両は黒ナンバーが付いている必要があるため、注意しましょう。
事務所から2km以内の場所に駐車場を確保している
軽貨物ドライバーの事業許可を取得するには、事業所から2km以内に車両の駐車場を確保することが条件となっています。この条件は、効率的な業務運営と車両管理を目的としています。
個人事業主の場合、自宅を事業所として申請できるため、自宅の駐車場や近隣の駐車場を利用することが可能です。賃貸の駐車場でも問題ありませんが、長期的な利用が可能かどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
個人事業の届出をしている
個人事業主の軽貨物ドライバーとして働く場合、税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。この届出は、事業開始から1ヶ月以内に行うことが原則です。
届出を行うことで青色申告の適用を受けられるなど、税制面でのメリットがあります。青色申告を選択する場合は、開業から2ヶ月以内に「青色申告承認申請書」も提出しておきましょう。
個人事業の届出は、将来の確定申告や税務管理を円滑に行うために必要なため、漏れがないように注意することが大切です。
貨物軽自動車運送事業経営届出書を提出している
軽貨物ドライバーとして開業するのであれば、「貨物軽自動車運送事業経営届出書」と併せて「事業用自動車等連絡書」と「車検証」を管轄の運輸支局に提出しなければなりません。これらの書類を適切に提出することで、正式に軽貨物運送事業者として認められます。
提出後は押印された事業用自動車等連絡書が返却されますが、これは黒ナンバー取得時に再度必要となるので大切に保管しましょう。
地域によって必要書類が異なる場合があるため、事前に管轄の運輸支局に確認することをおすすめします。
軽貨物ドライバーとして開業する流れ
ここでは、軽貨物ドライバーとして開業する流れを紹介します。
開業手続きをする
軽貨物ドライバーとして開業するためには、まず税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。この書類は、事業を開始してから1ヶ月以内に提出することが法律で定められています。
提出しない場合でも罰則はありませんが、提出することで確定申告時に青色申告の特典を受けることができるため、提出するメリットは大きいです。
開業届の提出は、国税庁のホームページからダウンロードした書類に必要事項を記入し、最寄りの税務署に持参または郵送することで完了します。開業届を提出することで、正式に個人事業主としての活動が認められます。
開業届の提出方法について、以下の記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
▶軽貨物ドライバーとして開業届を出す方法!事前に確認すべき要件と注意点
軽貨物運送事業者として登録する
次に、軽貨物運送事業者としての登録を行います。この手続きは、管轄の運輸支局で行います。必要な書類は以下の通りです。
- 軽貨物自動車運送事業経営届出書
- 事業用自動車等連絡書
- 運賃料金設定届出書
- 車検証のコピー
事業用自動車等連絡書については、手続き後に返却されます。これは後述する黒ナンバーを取得する際に必要となるため、大切に保管しておきましょう。
黒ナンバーを取得する
軽貨物運送事業を営むためには、事業用の黒ナンバーを取得する必要があります。黒ナンバーは、軽自動車検査協会で取得します。必要な書類は以下の通りです。
- 住民票
- 車検証の原本
- 印鑑
- 受理済の事業用自動車等連絡書
- 黄色ナンバーの軽貨物車(前後2枚)
- ナンバープレート発行料金(約1,500円)
これらの書類を持参して軽自動車検査協会に申請することで黒ナンバーが交付され、正式に軽貨物ドライバーとしての活動が可能となります。
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登録は黒ナンバーが付いた軽貨物車・軽乗用車と普通自動車免許があればできるため、本格的に開業したい方はもちろん、隙間時間の副業として働きたい方にもおすすめです。
注文の受注と報酬の確認はすべてララムーブの専用アプリで行えるため、煩わしい業務管理を自分でする必要がありません。配達で得た報酬は手数料なしで100%出金できるため、働いた分だけしっかり稼ぎたい方にピッタリです。
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