物流アウトソーシングとは?メリット、3PLとの違い、配送委託のススメ
ドライバー不足が深刻化する現在の物流において、各企業はいかに効率よく物流を行うかを模索しており、複雑化する物流網のなかで現在も様々な取り組みが行われています。
中には、物流課題を乗り越える方法として、物流アウトソーシングを検討している企業や個人事業主の方も少なくないでしょう。
本記事では、物流アウトソーシングとは何か(メリットや3PLとの違い、種類)から、輸送(配送)に焦点を当てたときにどのような委託先が最適であるかを紹介します。
物流アウトソーシングとは
物流アウトソーシングとは、自社の物流業務を専門の外部業者に委託することを指します。在庫管理、倉庫運営、配送、返品処理など、物流に関わるさまざまな業務を外部の専門企業に任せることで、人手不足の解消やコスト削減、また販売の機会損失をなくす取り組みができます。
また、物流アウトソーシングでは具体的に以下の業務を委託することができます。
物流アウトソーシングと3PLとの違いは?
物流アウトソーシングとよく比較されるのが3PL(Third Party Logistics)です。どちらも物流業務を外部に委託する方法ですが、いくつかの重要な違いがあります。
💡3PLとは 3PL業者は、倉庫管理、輸送、在庫管理、オーダーフルフィルメントなど、多岐にわたる物流サービスを提供します。アウトソーシングは部分的な業務を受託するのに対し、3PLは一括して物流ソリューションを提供することが特徴です。 |
違い①サービス範囲の違い
物流アウトソーシングでは、必要な物流業務のみを選択して外部委託することができます。たとえば、配送業務だけを委託したり、在庫管理だけを依頼することが可能です。この柔軟性により、企業は特定の業務に焦点を当てて外注することができます。
一方、3PL業者は物流業務全般を一括して引き受けることが一般的です。総合的な物流管理を委託することができます。
違い②管理とコントロールの違い
物流アウトソーシングでは、外部委託する範囲を細かく指定し、コントロールを保ちつつ業務を依頼することができます。自社の物流戦略に合わせて柔軟にサービスを選択することが可能です。
これに対して、3PL業者に一括して物流業務を委託すると、企業は物流業務の多くを任せることになり、管理の手間を大幅に削減できます。しかし、直接的なコントロールは3PL業者に依存することになります。
違い③コスト構造の違い
物流アウトソーシングでは、必要な業務のみを委託するため、コストは業務ごとに発生します。しかし、3PLの場合は一括して物流業務を委託するため、総合的なサービス費用が発生します。総合的なコスト削減が期待できる反面、全体のコストは固定されることが多いです。
物流アウトソーシングをするメリット
①コアビジネスへの集中
物流業務を外部に委託することで、企業は自社のリソースをコアビジネスに集中させることができます。煩雑な物流管理から解放されることで、マーケティング、商品開発、顧客サービスなど、本来注力すべき業務に集中でき、生産性の向上が期待できます。
② コスト削減
物流アウトソーシングはコスト削減にも大きく貢献します。物流業者は規模の経済を活かし、効率的な運営を行うことでコストを抑えています。また、自社で物流設備やシステムを導入する必要がなくなるため、初期投資や運用コストの削減も実現できます。
③ 柔軟な対応
季節や需要の変動に応じて、物流への対応を柔軟に調整できるのも物流アウトソーシングの大きなメリットです。特に繁忙期には一時的にリソースを増やすことが可能で、顧客のニーズに迅速に対応できるため、サービスの質を維持しつつ効率的な運営が可能です。
④ 品質の向上
物流の専門業者は、最新の技術やノウハウを持っています。これにより、配送の迅速化や在庫管理の精度向上など、物流業務全般の品質が向上します。専門業者の知識と技術を活用することで、顧客満足度の向上も期待できます。
⑤ リスク管理の向上
物流業務を外部に委託することで、自社で発生するリスクを軽減できます。物流業者はリスク管理の専門知識を持ち、トラブル発生時にも迅速かつ適切に対応してくれます。これにより、業務の安定性が高まり、ビジネスの信頼性も向上します。
物流アウトソーシングの種類
定額系物流サービス
一定の料金で決められた範囲内の物流サービスを提供するものです。通常、定額のサービスには、特定の配送エリアや重量・サイズの制限が設けられています。このタイプのサービスは、小規模なビジネスに適しており、予算を事前に把握しやすいメリットがあります。
カスタム系物流サービス
顧客のニーズや要件に応じて、個別にカスタマイズされた物流ソリューションを提供します。顧客の要求に応じて、配送エリア、配送時間、包装方法などが柔軟に調整されます。このタイプのサービスは、大規模なビジネスや特定の業界向けに適しており、独自の物流戦略や要件に合わせてサービスを構築することができます。
配送だけを外注したいなら「配送マッチングサービス」の活用が便利
配送マッチングサービスとは
物流アウトソーシングが気になっている方で、「配送だけを外注したい」という方もいらっしゃるはず。配送マッチングサービスは、AIを利用して専門の配送ドライバーと荷主を瞬時につなぎ、スピーディーで効率的な配送を実現します。
企業や個人事業主が配送を外注する際、一般的には物流会社と契約することが一般的ですが、必要以上のコストや手間がかかることがあります。一方、配送マッチングサービスでは、必要なときに必要な配送をリクエストすることができ、コストを削減しながら柔軟な配送オプションを利用することができます。
🔍別記事「配送マッチングサービスとは?」にて配送会社との違いを詳しく解説中!
https://www.lalamove.com/ja-jp/blog/delivery-matching-service
配送マッチングサービスを始めるなら、今が一番良い?その理由とは
「2023 年度 物流コスト調査報告書」によると、218社へのアンケート調査の結果、物流コスト全体のうち57.6%が配送を含む輸送費に当てられているという結果が出ました。また、昨今の物流課題の影響で、166社中144社が値上げ要請を受けたと回答し、要請された項目では輸送費が最も多かったと言います。
参考:2023 年度 物流コスト調査報告書(公益社団法人日本ロジスティクスシステム協会)https://www1.logistics.or.jp/Portals/0/resources/Cost/cost_report_20240426.pdf
これを見ると、物流コストを削減したい企業や個人事業主は、全体物流コストの半分以上を占めている輸送費に対して対策をとるのが有効であることが分かります。また、現在配送会社に依頼している企業も、配送サービスの値上げが続いていることから他の選択肢を検討すべきタイミングなのかもしれません。
配送マッチングサービスで解決①コスト削減
自社スタッフを抱えている場合や配送会社に依頼する場合と異なる点として、マッチングサービスは固定費がかからない点があります。利用した分だけを支払うので、出費を最低限に抑えることができます。
とある海外企業の事例では、自社スタッフによる配送から配送マッチングに切り替えたところ、配送件数を維持しつつ配送コストを67%削減することに成功しています。
資料:配送コスト67%の削減に成功した海外企業の取り組みとは
配送マッチングサービスで解決②ドライバー不足でも配送件数を維持できる
24時間いつでも稼働できる配送マッチングサービスは、柔軟性に強いので、自社スタッフもしくは配送会社の足りないリソースをカバーし、配送件数の維持もしくは増加に寄与することができます。
とある海外企業では、自社車両とスタッフだけで年間3256件の配送を行っていました。対応を強化するために配送マッチングサービスを活用したところ、1年後には5017件に、さらに翌年は6214件に増え、2年間で配送件数を約2倍に増やすことに成功しています。
資料: 2年間で配送件数を190%にした海外企業の取り組みとは
このように配送マッチングサービスは、物流コストの削減および効率的な配送をサポートします。代表的なサービスとしては、次のサービスがあります。
配送のアウトソースはララムーブ(Lalamove)
企業や個人事業主の物流課題を解決できるソリューションとして、ララムーブ(Lalamove)があります。
ララムーブは2013年に香港で設立され、2024年現在は世界12のマーケットで利用されているアジア最大級のインスタント配達アプリです。法人でも個人でもララムーブを活用すると、簡単且つ迅速に近くにいる配達パートナーとマッチングして配送サービスを利用することができます。
ララムーブでは、コスト削減や配送件数の維持ができるのはもちろん、以下のことも期待できます。
- 24時間365日、いつでも予約や配送が可能(急ぎの際や、即日配送が必要な際もお任せ!)
- スポット便もしくはチャーター便。利用者の配送ニーズに合わせて配車が可能
- 類似サービスの中でも、お手頃な価格での利用が可能
物流課題のある今だからこそ、「物流まわりの経済的・物理的な負担を軽減したい」や「新しい配送方法を模索したい」という方は、ぜひララムーブでの配送をご検討ください。
(ご興味ある方には、営業担当より詳しくご説明差し上げることも可能です。まずは以下よりご確認ください!)